Joe Vegna

サウンドエンジニア マスタリングエンジニア 音楽プロデューサー

ジョーは、ランド・オブ・トゥリーズ、クララ・アルム、ディオン・アイザイア、メアリー・ミなどのアーティストと共に、何百ものライブやスタジオ・レコーディングに携わってきた。彼はスウェーデンのストックホルム郊外にマスタリングスタジオを所有している。

インタビュー

ジョー、あなたは自分の職業をどのように定義しますか?

それは何年にもわたって進化してきたものです。12歳の時に学校のディスコを担当したのがきっかけで、人生の大半が生演奏に絡む仕事をしてきました。その後、サウンド・エンジニアとして各地でライブやツアーに参画しました。過去7年間ほど、私はますますスタジオでの仕事に偏っています。レコーディングとミキシングの両方をやっていたが、最終的にはマスタリングに自分の居場所を見つけました。今年の初め、私のスタジオを全面的に改造し、ついに自分が望んでいるような場所に作り上げました。その後、パンデミックが発生して、ほとんどマスタリングの仕事しかできなくなってしまったがそれなりに楽しんでいます。

音楽を聴くことは、フィリップの人生においてどのような役割を担っているのでしょうか。

音楽を聴くことは生活の中でどのような役割を果たしていますか?
私にとって音楽を聴くことは、人生になくてならないものです。それが私の全てです。実際に音楽を聴かなくても、頭の中では音楽が常に流れています。時にある曲を集中して取り組んでいると、それが頭の中で大きいな音量で再生され、寝っている間でさえ目が覚めてしまうことがあります。マスタリングの仕事は、私の音楽に対する情熱にとても合っています。さまざまな音楽を扱うことができるし、決して退屈することはありません。毎日、もの凄い新しい音楽を聴くことができるなんて素晴らしいことです。

"シンプルだけどパワフルで透明感のあるものが欲しかった。Audirvānaはその条件をすべて満たしていたので、購入しました。そして驚いた!すべての音楽に命が吹き込まれたんだ。大げさな感じではなく、とても自然な感じで。その日から私の聴き方が変わった。"

音質にどの程度の注意を払っていますか?

私はそれと格闘しました。192kHz対44.kHz対24ビットやヘッドフォン対Spotify対Tidalなどに何でもウサギの穴に深く潜り込んできました。そして、悩んだ末その関わる状況によって結果が変わるという結論に至りました。それを説明する最も簡単な方法は、音楽を "単に聴く"と "真剣に聴く"に分けることができるかもしれません。それはバスの中でイヤホンやキッチンまたはカフェなどでブルートゥーススピーカーを使って音楽を聴くことがあります。その場合、音質はあまり重要ではありません。何でもいいのです。しかし、音楽を "真剣に聴く "ときの音質は、それこそ明確な違いがあります。これはもちろん私の意見であり、普遍的な事実ではありません。

仮に私が本当に音楽を聴きたくていい体験がしたいと思ったとき、それは良い音質でなければならないし、一切の妥協が許されません。私にとっては、ロスレスであれば絶対に十分だと思います。決して192kHzでなければならないことはありません。今までに聴いた最高の音楽の中には44.1kHzのものがあります。そしてもちろん、それは上手な演奏やミックス、録音、マスタリングでなければなりません。   

Audirvānaを使い始めてどのくらいになりますか?発見したときはどう思いましたか?

2~3年ほど前から使っています。きっかけは、Windows Media Playerを使って自分のミックスを聴いていたことでした。私のDigital Audio Workstationで聴いていた時のような良い音が出なかったのです。そこで、もっと良いプレーヤーを探し始めたのですが、すぐに高価なものだとわかりました。しかし、不思議なもので、音を聞き分けてしまうと、その音を聞くことができなくなってしまうのです。そのため、あらゆるものから「メディアプレーヤーの音」が聞こえるようになり、気が狂いそうになりました。そこで、私は再びプレーヤーを探し始めました。シンプルだけどパワフルで透明感のあるものが欲しかったのです。Audirvānaはすべての条件を満たしていたので購入しました。そしたら、なんということでしょうすべての音楽に命が吹き込まれたような感じです。誇張された方法ではなく、とても自然な方法でね。その日から、私の音楽の聴き方が変わりました。今では(ちょっとバカげていますが)、暗くなって家が静かになるまで音楽をかけるのを待つことができます。そして、電気を消して、コーヒーを淹れて、ヘッドフォンを持ってアームチェアに座る。それが一通りの手順です。そして、自分の気分に合ったアルバムを選び、音楽の中に消えていきます。瞑想のようなものです。

Audirvānaでパソコンから聴くことを、他の機器と比較してどのように評価されているのでしょうか?

私の場合、それは様々なものです。音楽を聴くことに戻ります。私は音楽を再生するさまざまな機器を持っています。しかし、それらはすべて音楽を聴くためのものです。私が音楽を聴くときは、Audirvānaを搭載したコンピュータと、素敵なDAC、そしてできればヘッドフォンを使っています。つまり、リンゴと水槽を比べるようなもので、2つの異なるものを比較しているのです。

Audirvānaについて、人に話をすることはありますか?

そうしないようにしています!(爆笑)。私のことを知っている人は誰でも私がオーディオオタクであることを知っていると思うのですが、ほとんどの人は私が何時間も何日も話し続けることができると分かっているから、そのことについて話すのを恐れているかもしれません。だから、次の集まりに誘われるために、他の話題を見つけようにしています。しかし、その話が出てきたときはいつでもそれを討論するのが好きで、いつもリスニング環境を改善するように勧めています。良い音が出ていれば、それだけで楽しくなりますからです。

音楽以外で情熱を注いでいることは何ですか?

私は写真撮影が大好きです。それは、自分の気持ちを表現するための作品作りとイメージを編集するのは、いろんな意味で音楽に似ている点が多くあります。私にとって写真は、静かな側面をもっているから音楽との完璧な組み合わせだと思っています。私は耳を使わずにしてまだ創造的で、自分が本当に好きなものを創ることができます。それに、写真撮りを始めたばかりなので、学ぶべきことがたくさんあって、とても刺激的です。写真を撮るたびに新しいことを学んでいるような気がします。それを考えてみれば、30年も音を扱う仕事をしているのに、曲をマスターするたびに新しいことを学んでいると同じです。そこが魅力があるところだと思います。何事にせよ、常に開放的な姿勢を持っていればいつでも学べることはたくさんあります。

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